女正月(読み)オンナショウガツ

デジタル大辞泉 「女正月」の意味・読み・例文・類語

おんな‐しょうがつ〔をんなシヤウグワツ〕【女正月】

《この日に女が年賀に出向くところから》正月15日のこと。 新年》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「女正月」の意味・読み・例文・類語

おんな‐しょうがつ をんなシャウグヮツ【女正月】

〘名〙 正月一五日の称。女の正月。《季・新年》
※俳諧・年浪草(1783)春「京師婦人、正月十五日を年礼の始とし、女正月と云が如きか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「女正月」の意味・わかりやすい解説

女正月
おんなしょうがつ

1月15日の小正月(こしょうがつ)のことをいう。早い所では11日を女たちが正月の挨拶(あいさつ)回りをする日だという所もあるが、福島県会津地方では、16日を仏の正月あるいは女の正月とよんで、女たちが1日中仕事を休み、遊ぶ日とされている。秋田県鹿角(かづの)郡では、16日以降半月間を女子(おなご)正月とよび、女の休日にあてている。正月は20日までといい、最後の1日を女正月とよぶ地方もある。いずれも元旦(がんたん)を男の正月と意識したのに対応して生じた名称である。

[鎌田久子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android