年賀(読み)ねんが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

年賀
ねんが

長寿を祝う年祝いのと,1年の初めに行う儀的な挨拶の意味とがあり,前者は単に賀とも算賀ともいい,後者は年始礼,年礼ともいう。賀の祝いは,現代の標準としては,60歳の還暦,70歳の古希,77歳の喜寿,88歳の米寿で,これに 99歳の白寿を加えることもあるが,それぞれの年齢は,時代により地方によってもかなりの違いがある。本来は2歳,3歳,5歳,7歳,8歳など幼少の頃から続く厄年一種で,ふりかかってくるかもしれない災厄から逃れるために,呪力あるとされる赤い物を身に着け,豆やなどを災厄の形代 (かたしろ) として投捨て,年たがえのについて年齢をごまかし,飯篦や火吹竹手形を人々に与えて厄の分散をはかるなど,種々の呪的行為を行う機会であったが,のちには賀の年齢の人に物品飯食を贈り,一族や知友が集って長寿を祝うとともに,参加者も長寿にあやかろうとする祝儀に転換した。

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デジタル大辞泉の解説

ねん‐が【年賀】

新年を祝うこと。また、その祝い。「年賀の客」 新年》
喜寿(77歳)・米寿(88歳)などの長寿の祝い。賀の祝い。

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百科事典マイペディアの解説

年賀【ねんが】

年の初めに賀詞を述べる儀式。新年の祝い。一般に回礼のかたちで行われるが,回礼を書信に代えたものが年賀状である。
→関連項目正月

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精選版 日本国語大辞典の解説

ねん‐が【年賀】

〘名〙
① 新年を祝うこと。また、その祝い。年始の祝賀。《季・新年》
※滑稽本・七偏人(1857‐63)初「今日は御年賀に出たのでは御座(ごぜい)やせん」
※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二「年賀の客を受けて酒の相手をする」
② 俳諧で、歳旦開きをいう。正月吉日に俳諧の席を設けて、歳旦の句を披露する会。
※黄表紙・見徳一炊夢(1781)中「俳名を蘆清とつき、点取俳諧しきりなり。万句評もの、小冊の編集、名開き、年賀、追善等、あまさずもらさずの一旦那、つづく勢はなかりけり」
③ 賀の祝い。長寿の祝賀。還暦・古稀・喜寿・米寿など。算賀。
※日次紀事(1685)臨時部「高貴年賀」

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世界大百科事典内の年賀の言及

【年始】より

…年賀,年礼(としれい)ともいい,新年にあたり他の家を訪問して祝賀の挨拶を述べること。またその際の贈答の品をいう場合もある。…

※「年賀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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