守宮神(読み)スクジン

デジタル大辞泉 「守宮神」の意味・読み・例文・類語

すく‐じん【守宮神/守公神】

宮殿または官庁などを守護するという神。朝廷外記庁げきのちょうに祭った。
中納言は、―、賢所かしこどころ御前にて伏しまろび給ひて」〈栄花・花山尋ぬる中納言〉
諸道技芸を守護するという神。
「昔は諸道にかく―たち添ひければ、しるし冥加もありけるにこそ」〈続古事談・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の守宮神の言及

【宿神】より

…呪術的信仰対象の一つ。〈しゅくしん〉は,守宮神,守久神,社宮司,守公神,守瞽神,主空神,粛慎の神,守君神など,さまざまな表記があるが,元来はシャグジ,シュグジなどと称された小祠の神の名だったと思われる。シャグジ,シュグジは辺境の地主神であるが,呪術的性格の強かった密教や神道のほか荒神,道祖神など他の民間信仰と習合を果たし,非常に複雑なまつられ方をしている。…

※「守宮神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android