実性(読み)じっしょう

精選版 日本国語大辞典 「実性」の意味・読み・例文・類語

じっ‐しょう ‥シャウ【実性】

〘名〙 (「しゃう」は「性」の呉音)
① 仏語。真如のこと。宇宙万有の本体で、現実にして平等無差別の絶対真理
※耕雲口伝(1408)「鈍根の人も心ざしをはこべば、終に円明の実性に叶ふがごとし」
② 諸法の実相について法華経が十種の如是を説く、その一つ。実相の、如是性の意で、実相の、その内的な本性をいう。
※正法眼蔵(1231‐53)法華転法華「いま法華転の実相・実性・実体・実力・実因・実果の如是なり」
③ (形動) 性格が誠実であったり実直であったりすること。また、そのさま。〔易林本節用集(1597)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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