円明(読み)エンミョウ

デジタル大辞泉 「円明」の意味・読み・例文・類語

えん‐みょう〔ヱンミヤウ〕【円明】

理知円満の境地に達して明らかに悟ること。

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精選版 日本国語大辞典 「円明」の意味・読み・例文・類語

えん‐みょうヱンミャウ【円明】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 理知が欠けるところなく満ちていて、明らかに悟ること。
    1. [初出の実例]「定知貪燐円明之覚花」(出典本朝文粋(1060頃)一四・陽成院四十九日御願文〈大江朝綱〉)
  3. ( 形動 ) 明らかで正しいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「正直ゑんみゃうにして、世上万徳の妙花を開く因縁なり」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)五)

えん‐めいヱン‥【円明】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. まるくて、明るいこと。月や日の明るさにいう。〔白居易‐以鏡贈別詩〕
  3. えんみょう(円明)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「円明」の解説

円明 えんみょう

?-851 平安時代前期の僧。
真言宗東大寺で三論をまなんだのち,空海師事十大弟子のひとり。山城(京都府)神護寺定額僧などをへて,承和(じょうわ)5年(838)東大寺別当になったという。嘉祥(かしょう)3年律師。仁寿(にんじゅ)元年死去。

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