小冠者(読み)コカンジャ

デジタル大辞泉 「小冠者」の意味・読み・例文・類語

こ‐かんじゃ〔‐クワンジヤ〕【小冠者】

元服したばかりの若者
「年ごろ十七八かと覚え候ふ―」〈義経記・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小冠者」の意味・読み・例文・類語

こ‐かんじゃ ‥クヮンジャ【小冠者】

〘名〙
① (「冠者」は元服をした者) 年若い元服して間もない若者。弱冠小冠。こかじゃ。
※熱田本平家(13C前)七「嫡子清水の冠者義重とて生年十一歳になる小冠者(こくゎンじゃ)に」
② 年若いものを卑しめていう語。小わっぱ。小冠。こかじゃ。

こ‐かじゃ ‥クヮジャ【小冠者】

〘名〙 (「こ」は接頭語) =こかんじゃ(小冠者)
太平記(14C後)一〇「此の小冠者(コクヮジャ)に義を進められて、相摸入道も腹切り給へば」

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