小冠者(読み)コカンジャ

精選版 日本国語大辞典 「小冠者」の意味・読み・例文・類語

こ‐かんじゃ‥クヮンジャ【小冠者】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「冠者」は元服をした者 ) 年若い元服して間もない若者。弱冠小冠。こかじゃ。
    1. [初出の実例]「嫡子に清水の冠者義重とて生年十一歳になる小冠者(こくゎンじゃ)に」(出典:熱田本平家(13C前)七)
  3. 年若いものを卑しめていう語。小わっぱ。小冠。こかじゃ。

こ‐かじゃ‥クヮジャ【小冠者】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こ」は接頭語 ) =こかんじゃ(小冠者)
    1. [初出の実例]「此の小冠者(コクヮジャ)に義を進められて、相摸入道も腹切り給へば」(出典:太平記(14C後)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android