弦走(読み)つるばしり

精選版 日本国語大辞典 「弦走」の意味・読み・例文・類語

つる‐ばしり【弦走】

〘名〙
① 鎧(よろい)の胴の正面から左脇にかけての部分。弓の弦があたるのを防ぐために染革で包むのを常とする。弦走りの板。
保元(1220頃か)中「栴檀、弦走歟、胸板真中か」
② (━する) 弓に張った弦が自然に切れること。
※浄瑠璃・卯月の潤色(1707頃)中「梓の弓の末弭(うらはず)に、つるばしりしてうせにけり」

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