胸板(読み)ムナイタ

デジタル大辞泉 「胸板」の意味・読み・例文・類語

むな‐いた【胸板】

胸部の、板のように平らになっているところ。「胸板を撃ち抜く」
よろいの胴の最上部の、胸にあたる部分
[類語]胸部胸腔きょうこう胸郭きょうかく胸間きょうかん胸元むなもと胸先むなさき胸倉むなぐらふところ胸壁バストチェスト

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「胸板」の意味・読み・例文・類語

むな‐いた【胸板】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 胸部の板のようにひらたいところ。
    1. [初出の実例]「此児胸板(ムナイタ)をつと射抜れて、矢庭に伏て死にけり」(出典太平記(14C後)二)
  3. (よろい)の部分の名。鎧の胴の前面の最上部。おにだまり。
    1. [初出の実例]「障子の板歟、栴檀、弦走歟、胸板の真中か」(出典:保元物語(1220頃か)中)

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