御は文字(読み)オハモジ

デジタル大辞泉 「御は文字」の意味・読み・例文・類語

お‐はもじ【御は文字】

《「は」は「はずかし」の第1文字》恥ずかしいこと。
「―ながら此の子が参ったしるし」〈浄・手習鑑

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精選版 日本国語大辞典 「御は文字」の意味・読み・例文・類語

お‐はもじ【御は文字】

〘形動〙 (「お」は接頭語。「はもじ」は、「はずかし」の後半を略し、「文字」を添えたもの) 恥ずかしいことの意の女房詞
咄本・山岸文庫本昨日は今日の物語(1614‐24頃)「大人げなき親をもち、御はもじに御座候へども」
おはもじ‐さ
〘名〙

おはもじ‐・い【御は文字】

〘形口〙 (「おはもじ」を形容詞化した語) 恥ずかしい。
狂歌・続家つと(1729頃)「金山に寄せて祝ひし言の葉はありがたいやらおはもしいやら」

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