デジタル大辞泉
「忠実男」の意味・読み・例文・類語
まめ‐おとこ〔‐をとこ〕【忠=実男】
1 まめな男。誠実な男。
2 風流を愛し色好みな男。好色な男。また、近世では、情夫の意に用いたり、在原業平をさしたりする。
「御身になびきなば、二道かくる―、いやなりませぬと仰せけり」〈浄・大覚大僧正御伝記〉
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まめ‐おとこ ‥をとこ【忠実男】
〘名〙
① まめな男。誠実な男。実直な男。まじめ男。
※
伊勢物語(10C前)二「その女〈略〉
ひとりのみもあらざりけらし。それをかのまめを
とこ、うち物語らひて」
② 風流を愛し、色好みをする男。
女色の道に巧みな男。近世では、情夫・
密夫の意に用いたり、在原業平をさしていったりすることもある。→
豆男。
※米沢本沙石集(1283)九「例のまめ男(ヲトコ)来りて、物語り戯れけるを」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報