じょ‐しょく ヂョ‥【女色】
〘名〙
※
撰集抄(1250頃)九「いま心をかけおもひをつくすぢょしょく、しらず、すぎし世の
父母にや侍らん。しからば、たよりなかるべし」
※
浮世草子・
武道伝来記(1687)六「其あてやかなる美形此年月国々にさまよひ目にかかる程の女色
(ヂョショク)、是にならぶべきなし」
※
史記抄(1477)
一一「欲が深て女色を好むものぢゃぞ」
にょ‐しき【女色】
〘名〙 女のすがたかたち。女の魅力。女の色香。また、女との情事。じょしょく。にょしょく。
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)五「女色
(ニョシキ)(〈注〉ヲンナノイロ)を
衒売(くゑんまい)(〈注〉てらいうる)する」 〔菩薩訶色欲法経〕
じょ‐しき ヂョ‥【女色】
※浮世草子・
傾城禁短気(1711)一「それ人と生れたる証には、
色道を知り女色
(ジョシキ)の面白きといふ事を悟るべし」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「女色」の意味・読み・例文・類語
じょ‐しょく〔ヂヨ‐〕【女色】
1 女の容色。女の色香。にょしょく。「女色に迷う」
2 男が女と交わす情事。いろごと。にょしょく。「女色におぼれる」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通
「女色」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
世界大百科事典(旧版)内の女色の言及
【田夫物語】より
…寛永年間(1624‐44)刊か。問答体の形式をとる男色女色の優劣論。書名の由来は,男色愛好者が〈華奢者(きやしやもの)〉(風流な伊達者)であるのに対し,女色支持者を〈田夫者〉(田舎者)と規定することによっており,当時の衆道の流行ぶり,それを風流とみる風潮もうかがえる。…
※「女色」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」