断弦・断絃(読み)だんげん

精選版 日本国語大辞典 「断弦・断絃」の意味・読み・例文・類語

だん‐げん【断弦・断絃】

〘名〙
楽器の糸を切ること。糸が切れること。また、その糸。〔塵芥(1510‐50頃)〕 〔元稹‐夜閑詩〕
② 音楽をとだえさせること。また、音楽がとだえること。
※文化防衛論(1968)〈三島由紀夫文化主義と逆文化主義「豊かな音色が溢れないのは、どこかで断弦の時があったからだ」 〔庾信‐怨歌行〕
③ (「詩経周南関雎」で琴瑟夫婦の和の象徴とされるところから転じて) 妻の死。〔徐彦伯‐孤独歎詩〕

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