断弦(読み)ダンゲン

デジタル大辞泉 「断弦」の意味・読み・例文・類語

だん‐げん【断弦/断×絃】

楽器の弦が切れること。また、切れた弦。
琴瑟きんしつ夫婦の仲にたとえるところから》妻に死別すること。妻の死。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「断弦」の意味・読み・例文・類語

だん‐げん【断弦・断絃】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 楽器の糸を切ること。糸が切れること。また、その糸。〔塵芥(1510‐50頃)〕 〔元稹‐夜閑詩〕
  3. 音楽をとだえさせること。また、音楽がとだえること。
    1. [初出の実例]「豊かな音色が溢れないのは、どこかで断弦の時があったからだ」(出典:文化防衛論(1968)〈三島由紀夫〉文化主義と逆文化主義)
    2. [その他の文献]〔庾信‐怨歌行〕
  4. ( 「詩経周南関雎」で琴瑟が夫婦の和の象徴とされるところから転じて ) 妻の死。〔徐彦伯‐孤独歎詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android