明星ヶ岳(読み)みょうじょうがたけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「明星ヶ岳」の意味・わかりやすい解説

明星ヶ岳
みょうじょうがたけ

神奈川県小田原市と足柄下(あしがらしも)郡箱根町の境にあり、箱根火山の古期外輪山の北東部にある主峰の一つ。標高924メートル。毎年8月16日に西斜面の九合目で大文字焼きが行われ、箱根の夏を彩る行事として有名。山頂から北方の古期外輪山へ、また南方の塔ノ峰(566メートル)へともに展望に優れた路が開ける。これらの路上からの相模(さがみ)湾をはじめ三浦・房総両半島、伊豆大島伊豆半島の諸山丘にわたる展望は雄大である。山頂から東斜面へ久野川が流下し山王川となる。国道138号の宮城野橋より登山道をたどり、約60分で山頂に達する。

[浅香幸雄]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の明星ヶ岳の言及

【箱根山】より

…火山基底長径は30km,体積は96km3(日本の火山中第7位)の大きさをもち,新旧二重のカルデラと神山,駒ヶ岳などの7個の中央火口丘群よりなり,中央火口丘群とカルデラ西壁との間に芦ノ湖を抱く。古期カルデラの外輪山は明星ヶ岳(924m),明神ヶ岳(1169m),金時山(1213m),三国山(1102m),大観山(1014m),白銀(しろがね)山(993m)を連ねた標高900~1200m,長径12km,短径10kmのほぼ三角形状の尾根よりなる。新期カルデラの外輪山は,その西縁を古期カルデラと共有する長径12km,短径6kmの環状尾根よりなり,東縁は浅間(せんげん)山(802m),鷹巣(たかのす)山(834m),屛風山(948m)を連ねた標高800~900mの平頂尾根で境される。…

※「明星ヶ岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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