朧豆腐(読み)オボロドウフ

デジタル大辞泉 「朧豆腐」の意味・読み・例文・類語

おぼろ‐どうふ【×朧豆腐】

にがりを加えてから圧縮する前の、固まりかけの豆腐。水けを切り、汁の実などにする。おぼろ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「朧豆腐」の意味・読み・例文・類語

おぼろ‐どうふ【朧豆腐】

〘名〙
豆乳苦汁(にがり)を加えて、完全に固まらないうちにすくって水気をきり、汁の実として浮かすやわらかい豆腐。汁の中で実が完全に固まっていない様子を春のおぼろに見立てていう。汲み豆腐。
※俳諧・金鋼砂(1680‐81頃)上「朧豆腐誰里霞む埋れ水〈曲言〉」
② 豆腐を布巾(ふきん)に包んで水気を切り、裏ごしにかけてすりつぶし、種々の調味料を加え、強い火でいりつけたもの。
③ 豆腐を湯煮したのち、葛餡(くずあん)をかけたもの。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「朧豆腐」の解説

おぼろどうふ【朧豆腐】

①豆乳ににがりを加え、固まりきる前にすくい上げた、やわらかい豆腐。◇「くみ豆腐」「くみ出し豆腐」ともいう。
②丸くかたどった豆腐を湯通しし、くずあんをかけた料理。◇下の丸い豆腐が、くずあんを通しておぼろ月のように見えることからこの名がある。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

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