精選版 日本国語大辞典 「杭・杙・株」の意味・読み・例文・類語
くい くひ【杭・杙・株】
〘名〙
① 「くいぜ(株)」の略。
※琴歌譜(9C前)七日あゆだ振「朝猟に 汝夫(なせ)が通りし 橋の前 久比(クヒ)を宜しみ」
※宇治拾遺(1221頃)一「庭にくひどもうちて、据ゑわたしたり」
③ (杙) (「とき(時)の杙(くい)」の略) 中古、宮中で時刻を知らせる札をささえるために立てた杙。
※枕(10C終)二九〇「時のくひさす音などいみじうをかし」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報