権に借る(読み)ケンニカル

デジタル大辞泉 「権に借る」の意味・読み・例文・類語

けん・る

権威としてたのむ。権力をかさにきる。
大勢おほぜいの子持ちを―・って、内の事は一葉ひとっぱも構はねえ」〈滑・浮世風呂・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「権に借る」の意味・読み・例文・類語

けん【権】=に[=を]=借(か)る[=冠(かぶ)る]

権威をたのむ。権力をかさにきる。
日葡辞書(1603‐04)「Qenuo(ケンヲ) catte(カッテ) モノヲ ユウ」
[補注]「借って」の形から「買って」を類推した例として、歌舞伎の「天衣紛上野初花(河内山)‐五幕」の、「小石川から牛込かけ砂利に等しき旗本の小祿取りは二腰の、扶持方棒を権(ケン)かひ、町家へ出ては暴れまはり」がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android