扶持方棒(読み)フチカタボウ

デジタル大辞泉 「扶持方棒」の意味・読み・例文・類語

ふちかた‐ぼう【扶持方棒】

扶持を受けている人の持つ棒の意》身分の低い武士の刀をあざけっていう語。
「命と釣り替への―を忘れたとは」〈伎・桑名屋徳蔵

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「扶持方棒」の意味・読み・例文・類語

ふちかた‐ぼう【扶持方棒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 扶持を受ける人が所持する棒の意 ) 武士の刀の異称。特に、下級武士や武家奉公人のものをいう。あざけりやののしりの気持をこめて用いられた。
    1. [初出の実例]「命と釣替への扶持方(ふちカタ)棒を忘れたとは粗相和郎(わろ)ぢゃ」(出典歌舞伎桑名屋徳蔵入船物語(1770)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android