小石川
こいしかわ
東京都文京区南西部の地区。旧小石川区で、現文京区の西半部を占めていた。本郷(ほんごう)台と豊島(としま)台(大塚台と小日向(こびなた/こひなた)台)の間を流れる川は礫川とも書き、小石の多い川であったことが地名の由来。いま川は暗渠(あんきょ)となり、存在さえはっきりしない。台地面は、江戸時代には畑地が広く、武家屋敷、寺院、住宅がまばらにみられた。現在の小石川地区は明治以後、学園、住宅地として発展、また旧小石川の谷は出版・印刷業が集中している。伝通院(でんづういん)のほか、寺院が多い。
[沢田 清]
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こいし‐かわ ‥かは【小石川】
[1] 〘名〙 底に小石が多くころがっている川。
[2]
[一] 旧東京市の三五区の一つ。昭和二二年(
一九四七)、本郷区と合併して文京区を形成。今日の文京区の西半部にあたり、
白山、大塚、目白台、
音羽、後楽などが含まれる。
[二] 東京都文京区中央部の地名。台地上は学校・住宅地区で、
低地には印刷・製本工場が多い。
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小石川
こいしかわ
東京都文京区南部の地区。旧区名。印刷・製本工場が多く,伝通院をはじめ寺や学校も立地。北に隣接する白山に東京大学理学部付属小石川植物園 (→小石川薬園 ) がある。白山通り,春日通りが通る。
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こいしかわ【小石川】
東京都文京区西部の地区名。小日向・白山両台地とその間の低地を含む神田川北岸の地区を指すが,狭義には現在の1~5丁目の行政町名を指す。中世以来小石川の地名があったが,1878年関口,音羽など周辺地域を合わせて東京府小石川区が成立した。1947年本郷区と合併して東京都文京区となった。本郷台と小日向台を分ける小石川の谷には,共同印刷の本社工場をはじめ,製本・印刷工場が多い。台地上は静かな住宅地で,お茶の水女子大学,拓殖大学付近は文教地区となっている。
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