汲引(読み)きゅういん

精選版 日本国語大辞典 「汲引」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐いん キフ‥【汲引】

〘名〙 (「ぎゅういん」とも)
① 水を汲み上げること。転じて、人の地位を引き上げ重用すること。推挙
※本朝文粋(1060頃)一四・朱雀院周忌御願文〈大江朝綱〉「此生永隔汲引之厚顧
読本椿説弓張月(1807‐11)後「もし参る事もあらば、其許の汲引(キウイン)を頼みまうすなり」 〔劉向‐条災異封事〕
② 人をさそって、引き連れていくこと。
御伽草子・あしびき(室町中)「妙荘厳王二子の級引によりて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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