浦里・時次郎(読み)うらざと・ときじろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「浦里・時次郎」の解説

浦里・時次郎 うらざと・ときじろう

初代鶴賀若狭掾(わかさのじょう)の新内節「明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)」の主人公
吉原の遊女浦里になじんだ時次郎は,借金をかさねる。雪の庭で妓楼主人に責められる浦里をたすけ,明け烏のなく淡雪のなかをふたりの道行きがはじまる。明和6年(1769)江戸三河島でおきた心中事件を題材にしたもので,のち人情本,歌舞伎などにもとりあげられた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例