清水の舞台から飛び下りる(読み)きよみずのぶたいからとびおりる

ことわざを知る辞典 の解説

清水の舞台から飛び下りる

必死の覚悟で思いきったことをするようす。非常に重大な決意を固めるようす。京都清水寺観音堂舞台は切り立ったがけの上に設けられており、飛び降りるには、死ぬ覚悟が必要なところからいう。

[使用例] 清水の舞台から飛び降りたような語勢は鼻の先でふふんと留まった[夏目漱石虞美人草|1907]

[解説] 昔、病気を治すためや吉凶を占うため、あるいは恋を成就させるために、高い所から飛び降りる風習があったといいます。実際、清水寺の舞台から飛び降りる人がいたため、明治五年(1872)、政府が飛び降り禁止令を出し、清水寺も飛び降り防止策を講じました。

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