白烏(読み)シロガラス

デジタル大辞泉 「白烏」の意味・読み・例文・類語

しろ‐がらす【白×烏】

白い羽のカラス。ありえないことのたとえ。
「海の底にすむ―」〈虎明狂・膏薬煉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「白烏」の意味・読み・例文・類語

しろ‐がらす【白烏】

[1] 〘名〙 白い羽の烏。ありえないことのたとえにいう語。
※虎明本狂言・膏薬煉(室町末‐近世初)「薬種はめづらしひ物が先三色程入たよ。うみのそこにすむしろがらす、松の木になったるはまぐり、いしのはらはた」
[2]
[一] 江戸初期、京都島原遊郭の遊女評判記の一つ。伝存不明。「色道大鏡」巻一の凡例にその名が見え、「好色二代男」に、吉長染宗吉の作と伝える。
[二] 「好色二代男」巻七に「後の白烏」と見える遊女評判記。おそらく、(一)の「白烏」の続編であろう。伝存不明。
[三] 延宝・天和(一六七三‐八四)の頃、京都島原中之町一文字屋七郎兵衛家の太夫、唐土(もろこし)が書き残した遊女の諸分秘伝書。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「白烏」の読み・字形・画数・意味

【白烏】はくう

白い烏。

字通「白」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報