カラス(英語表記)Callas, Maria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カラス
Callas, Maria

[生]1923.12.2. ニューヨーク
[没]1977.9.16. パリ
アメリカ生れのギリシアのソプラノ歌手。ギリシア人の母に従い,アテネ音楽院に学び,1938年アテネ王立歌劇場でデビュー。第2次世界大戦後,世界各地の歌劇場で活躍し絶賛を博す。 V.ベリーニの『ノルマ』,L.ケルビーニの『メディア』など,ロマン派グランド・オペラのドラマティック・ソプラノとして 20世紀最高と評される。

カラス
crows; choughs

スズメ目カラス科 Corvidaeのカラス属 Corvus,ベニハシガラス属 Pyrrhocorax などの鳥の総称。カラス科は 130種からなり,鳥類のなかでも学習能力がよく発達したグループで,世界中の平地から高山帯のあらゆる環境に適応している。そのうちカラス属は 46種,ベニハシガラス属は 2種からなる。全長 30~69cm,南アメリカとニュージーランド,南太平洋の大部分の島を除き,世界中に分布する。多くの種は全身が金属光沢のある美しい黒色で,日本にはハシボソガラスハシブトガラスコクマルガラス(腹や後頸が白い),ミヤマガラスワタリガラスが分布している。前 2種は日本各地に一年中生息し,後 3種は冬鳥(→渡り鳥)として渡来する。このほかカラスと名のつくものに,カラス属に近縁のホシガラスなどがある。なおカワガラスフエガラスなどはカラス科ではなく,それぞれカワガラス科 Cinclidaeとフエガラス科 Cracticidaeの鳥である。

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百科事典マイペディアの解説

カラス

ギリシアのソプラノ歌手。本名マリア・アンナ・カロゲロプーロスMaria Anna Kalogeropoulos。ギリシア系移民の子として米国のニューヨークに生まれ,13歳でギリシアに帰国。アテネ音楽院に学び,1938年オペラの初舞台を踏む。アテネ,フィレンツェなどで活躍後,1950年《アイーダ》でミラノのスカラ座にデビュー。以後,ケルビーニの《メディア》,ドニゼッティの《ルチア》,ベリーニの《夢遊病の女》《ノルマ》など18世紀末から19世紀前半にかけてのイタリア・オペラで名演を繰り広げ,その再評価に貢献する一方,ベルディ作品や《カルメン》にドラマティックな名唱を披露した。中でもビスコンティ演出による舞台は名高く,テバルディと人気を分け合う。1965年オペラの舞台を去り,1969年パゾリーニ監督の映画《王女メディア》に主演。1973年に初来日し,翌1974年札幌で生涯最後のコンサートを開いた。→デル・モナコ

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栄養・生化学辞典の解説

カラス

 [Takifugu chinensis].フグ目フグ科の海産魚.毒をもつ.体長55cmになる.

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世界大百科事典 第2版の解説

カラス【Maria Callas】

1923‐77
ギリシア系のソプラノ歌手。正式のデビューは1941年にアテネでおこなわれた。声は軽快な表現も可能なドラマティック・ソプラノで,19世紀前半のイタリア・オペラのヒロイン〈ノルマ〉や〈ルチア〉を得意とした。ケルビーニ,ロッシーニ,ドニゼッティ,ベリーニ等のオペラの再興に貢献した。演技力にも秀で,女優として映画にも出演した。第2次大戦後の最大のオペラ歌手とされている。65年に引退し,後進の指導にあたるかたわら,オペラの演出もした。

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大辞林 第三版の解説

カラス【Maria Callas】

1923~1977) ニューヨーク生まれのギリシャ系ソプラノ歌手。輝かしい高音と深い陰影を帯びた低音によるドラマチックな表現で、悲劇的オペラを得意とした。二〇世紀最高のプリマ-ドンナの一人。

カラス

俗に、選挙において、宣伝カーからアナウンスをする、手を振るなどの広報活動をする男性。 → 鶯嬢

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世界大百科事典内のカラスの言及

【オペラ】より

…ところで,古くからオペラの作曲家は,ある特定の歌手の演奏能力を念頭においてオペラを作曲することが珍しくなかったが,そのことは,あるタイプのすぐれた歌手が存在しない場合,過去の名作が再演不能に陥る可能性をはらんでいる,と言えよう。現に,最近ではM.カラスという卓越したソプラノ・ドラマティコを得て,ベリーニの《ノルマ》をはじめとする諸作品が本来の姿で舞台によみがえった事実が想起される。R.シュトラウスの《エレクトラ》は,初演時に,エレクトラに予定された女性歌手が,その役がらの困難さのために出演を放棄するというスキャンダルを生んだ。…

※「カラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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