相対勧化(読み)あいたいかんげ

精選版 日本国語大辞典 「相対勧化」の意味・読み・例文・類語

あいたい‐かんげ あひタイクヮンゲ【相対勧化】

〘名〙 江戸時代諸国寺社が、寺社奉行許可を得て、その建築修理のために一般の人々の自由意志によって金品寄付を集めたこと。⇔御免勧化
御触書天明集成‐二七・明和三年(1766)八月「諸国寺社修復為助成、相対勧化巡行之節、自今は寺社奉行一判之印状持参、御料私領寺社領在町可致巡行候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の相対勧化の言及

【勧進】より

…金品募集の手段として神仏の功徳を説く方法は,14世紀中葉には《師守記》の1364年(正平19∥貞治3)の条に〈薬王寺勧進猿楽〉とあるように,芸能によることもあり,近世には〈勧進相撲〉〈勧進芝居〉も広く行われるようになった。江戸時代の勧進(勧化(かんげ))は,その許可方式に基準をおくと〈御免勧化(ごめんかんげ)〉と〈相対(あいたい)勧化〉の2種類がある。御免勧化は寺社修復助力のために,幕府が寺社奉行連印の勧化状を寺社に与えて許可する方式で,村々には勧化にやってくる寺社名,時期,また勧化する者が回国する国名などを記した触書を出して,信者は物の多少によらず寄進するように伝えた。…

※「相対勧化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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