矢を矧ぐ(読み)ヤヲハグ

デジタル大辞泉 「矢を矧ぐ」の意味・読み・例文・類語

・ぐ

(「矧ぐ」が四段活用の場合)竹に羽をつけて矢を作る。
矢部やはぎべをして―・がしむ」〈綏靖紀〉
(「矧ぐ」が下二段活用の場合)弓に矢をつがえる。
「―・げて走らせけれども」〈宇治拾遺・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「矢を矧ぐ」の意味・読み・例文・類語

や【矢】 を 矧(は)

[一] (「矧ぐ」が四段活用の場合) 羽を矢竹につけて矢をつくる。
書紀(720)綏靖即位前(熱田本訓)「倭の鍛(かぬち)部天津真浦(まうら)をして真麛(まかこ)の鏃(やさき)を造らしめ、矢(やはき)部をして箭を作(ハカ)しむ」
[二] (「矧ぐ」が下二段活用の場合) 矢を弓につがえる。矢を弓弦にはめる。
※宇治拾遺(1221頃)三「矢をはげて走らせけれども、〈略〉草の中に走り入て、うせにけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android