矢間(読み)ヤマ

デジタル大辞泉 「矢間」の意味・読み・例文・類語

や‐ま【矢間】

よろいなどで、矢が立つすきま。
甲冑をゆり合はせゆり合はせ、―をたばひて振舞へば」〈盛衰記三五
矢狭間やざま」に同じ。
やぐらの上、―の陰に、人形を数千万立て置きて」〈太平記三八

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「矢間」の意味・読み・例文・類語

や‐ま【矢間】

〘名〙
① 矢が立つ隙間。矢の立つ狭間(さま)
源平盛衰記(14C前)三五「甲冑をゆり合せゆり合せ、矢間をたばひて振舞ば」
※太平記(14C後)三八「櫓の上矢間(ヤマ)の陰に、人形を数千万立置て」

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世界大百科事典(旧版)内の矢間の言及

【狭間】より

…城内から矢や弾丸を射出すための穴で,塀や櫓(やぐら)の壁に小さく開口する。正しくは〈さま〉と読み,小間,矢間,矢窓ともいう。矢狭間(やざま)は縦に細長く,鉄砲狭間は丸,三角,四角のほかさまざまな多角形があった。…

※「矢間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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