祝鯛(読み)いわいだい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「祝鯛」の意味・わかりやすい解説

祝鯛
いわいだい

静岡市でつくられる張り子製の郷土玩具(がんぐ)。2匹の赤い鯛を向かい合わせ、口の部分を藁(わら)で結んである。市内西宮神社で戎講(えびすこう)の前日の宵から明け方にかけ(10月19~20日)縁起物として売られる。福枡(ふくます)、福助招き猫千両箱などといっしょに祝い飾りとして吊(つ)るされる。松竹梅造花を挿した大形もあり、15センチメートルから50センチメートルくらいまでの各種がみられる。

[斎藤良輔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android