祭田(読み)さいでん

精選版 日本国語大辞典 「祭田」の意味・読み・例文・類語

さい‐でん【祭田】

〘名〙
奈良時代、春・秋、村ごとに田の神を祭ること。
令義解(718)儀制「凡春時祭田之日。集郷之老者。一行郷飲酒礼
神社所領神饌(しんせん)を供するなど、神事の費用をまかなう田。斎田
摂津志(1735)三「天正中豊太閤築府城時遷祠郡戸南其祭田
③ 収穫米を祭礼費用などにあてるため、氏子が田を神社へ寄進し、その氏子たちが耕作する社田
地方凡例録(1794)六「或は祭田迚田はたを神社に附置、氏子の内名主并頭百姓家柄にて、五六人十人程祭礼に携る者」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「祭田」の読み・字形・画数・意味

【祭田】さいでん

祭の料田。

字通「祭」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の祭田の言及

【族田】より

…中国,宋代以降あらわれた義荘・祭田等同族的土地所有。義荘は11世紀半ば,范仲淹(はんちゆうえん)の設立した〈范氏義荘〉にはじまる。…

※「祭田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android