緋水鶏・緋秧鶏(読み)ひくいな

精選版 日本国語大辞典 「緋水鶏・緋秧鶏」の意味・読み・例文・類語

ひ‐くいな ‥くひな【緋水鶏・緋秧鶏】

〘名〙 クイナ科の鳥。全長約二三センチメートルで、大きさはウズラくらい。体の背面は暗緑褐色で、顔から胸にかけては赤褐色。あし赤色。日本・中国・東南アジア・インドに分布し、日本には夏鳥として渡来・繁殖するのでナツクイナともいい、冬鳥として渡来するフユクイナ(和名クイナ)と対比される。各地の沼沢地にすみ、繁殖期には高い声でキョッキョッと鳴く。五月から八月にかけて、水辺の草むらに営巣古来、水鶏(くいな)として知られ、鳴き声は詩歌などに「門の戸を敲(たた)く」と形容される。くいな。《季・夏》 〔本朝食鑑(1697)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android