精選版 日本国語大辞典 「肝心・肝腎」の意味・読み・例文・類語
かん‐じん【肝心・肝腎】
〘名〙 (「かんしん」とも)
※周南先生文集(1760)三・丁未秋従物先生泛舟墨水「唯是桓譚無レ信レ讖、寧知衝突断二肝心一」 〔韓愈‐贈崔立之評事詩〕
※三代実録‐貞観元年(859)四月一八日「夫真言教門、諸法之肝心、如来之秘要」
③ (だいじな所の意から) 隠し所。陰部。局所。
※浮世草子・好色一代男(1682)七「そこら、其下、まだ其下とかんじん辺(あたり)まで手をやらして」
※東野州聞書(1455頃)一「かやうの所殊に肝心して存じ候」
⑤ (形動) とりわけたいせつであること。特にだいじであるさま。
※米沢本沙石集(1283)三「領家の方に肝心(カンシン)の道理を申のべたりける時」
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