膏油（読み）コウユ

デジタル大辞泉

こう‐ゆ〔カウ‐〕【^×膏油】

１ 《「膏」は粘性の強いあぶら、「油」は液体状のあぶらの意》あぶら。研磨用・灯火用などに使用する。
２ 膏薬。〈日葡〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

こう‐ゆ カウ‥【膏油】

〘名〙 (「油」は液体状のあぶら、「膏」は「油」よりも粘性のある、また、固体のあぶらをいう)

① 膏と油。物をみがいたり灯火用に使ったりする。

※書紀（720）天武三年八月（北野本訓）「膏油(カウユ)を以て神宝を瑩(みがか)しむ」 〔宋史‐汪応辰伝〕

② ＝こうやく（膏薬）〔日葡辞書（1603‐04）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【膏油】こう（かう）ゆ

油。〔三国志、呉、周瑜伝〕赤壁にふ。～（瑜）乃ち衝(もうしよう)艦數十を取り、實たすにを以てし、膏油もて其の中に(そそ)ぐ。～時に風猛にして、悉(ことごと)く岸上の營を燒す。炎張天、人馬燒け、死する甚だ衆(おほ)し。

字通「膏」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」