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膏薬 コウヤク

デジタル大辞泉の解説

こう‐やく〔カウ‐〕【×膏薬】

あぶら・ろうで薬を練り合わせた外用剤。皮膚に塗ったり、紙片または布片に塗ったものを患部にはりつけたりして用いる。軟膏と硬膏があり、ふつう硬膏をいう。
漢方薬の濃い煎液に砂糖などを加え、あめ状にした内服薬。

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百科事典マイペディアの解説

膏薬【こうやく】

皮膚疾患の局所に張付,塗布・塗擦などする薬物。植物性油脂(オリーブ油,ゴマ油等),鉱物性油脂(パラフィン),動物性油脂(ラノリン,ラード等)やグリセリンを適当に混ぜ合わせ,これに殺菌または抗菌薬,止痒(しよう)薬,抗生物質,消炎薬等を添加して用いる。
→関連項目パスタ剤

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世界大百科事典 第2版の解説

こうやく【膏薬】

はり薬の一種で,家庭薬として古くから使われてきた剤形(薬の形)である。皮膚の保護作用,打身,捻挫,肩こり,神経痛,あかぎれなどに広く使われている。皮膚に薬効成分を密着させて徐々に吸収させる。布,プラスチックのフィルムに薬成分をのばしてつけてある絆創膏タイプのものと,昔からある厚くのばしてつけてあるプラスター塊タイプのものがある。市販には,絆創膏,サリチル酸絆創膏,家庭薬として浅井万金膏(商品名),シカマン(商品名)などがある。

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大辞林 第三版の解説

こうやく【膏薬】

あぶらで練り固めた外用薬。紙片や布片に塗り、患部に貼って使用する。硬膏と軟膏とがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

膏薬
こうやく

皮膚外用剤の一種で、皮膚または粘膜に塗ったり貼(は)り付けたりして、その保護、防腐、殺菌、緩和、痂皮(かひ)(かさぶた)軟化をはじめ、薬物の吸収や肉芽の発生を期待するものをいう。その形状や稠度(ちゅうど)(粘り気の度合い)によって軟膏、硬膏、絆創膏(ばんそうこう)、パスタ剤などがある。
 軟膏剤は常温で容易に皮膚に塗れるものをいう。硬膏剤は常温では固形で、一般的には暖めて軟らかくして皮膚に貼り付けるか、体温で軟化して皮膚に貼り付けるもので、基剤の成分および粘着性によって脂肪酸鉛(なまり)硬膏(単鉛硬膏)、樹脂硬膏(たとえば松脂(まつやに)硬膏)、弾性ゴム硬膏の三つに分けられる。弾性ゴム硬膏は絆創膏として用いられる。単鉛硬膏を基剤としたものにピック膏があるが、これはサリチル酸とせっけんを含有したもので、癰(よう)や疔(ちょう)など化膿(かのう)性の腫(は)れ物の際に局所に適用する「吸出し膏薬」である。絆創膏にサリチル酸を50%含有させたスピール膏は、いぼ、うおのめ取りに用いられる。硬膏類は和紙に伸ばして用いるが、市販品は布に展延したものが多い。膏薬というと、この硬膏をさすことが多い。現在では絆創膏以外は家庭薬の一部にしかみられない。軟膏も親水性のクリーム状のものが多くなり、膏薬という感じが少なくなった。パスタ剤は粉末薬を多量に含む軟膏様の外用剤で、ウイルソンパスタ(亜鉛華豚脂軟膏)が有名であるが、パスタ剤も歯科用を除きほとんど使用されなくなった。最近では、プラスチック製テープに薬剤と粘着剤をつけた貼付(ちょうふ)剤(テープ)が膏薬にかわろうとしている。[幸保文治]

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