葦の屋（読み）アシノヤ

デジタル大辞泉「葦の屋」の意味・読み・例文・類語

「葦の丸屋まろや」に同じ。
「―の灘なだの塩焼きいとまなみつげの小櫛をぐしも挿さず来にけり」〈伊勢・八七〉

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葦で屋根をふいた、粗末な小屋。また、そのような家。葦屋。葦の丸屋(まろや)。

※伊勢物語（１０Ｃ前）八七「あしのやのなだの塩焼いとまなみ黄楊(つげ)の小櫛もささず来にけり」

※栄花（1028‐92頃）殿上の花見「年ごろ送りしあしのやどり、柴の扉(とびら)も、げにすみよしに造りてけりと、うれし」

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