蠟山政道(読み)ろうやままさみち

改訂新版 世界大百科事典 「蠟山政道」の意味・わかりやすい解説

蠟山政道 (ろうやままさみち)
生没年:1895-1980(明治28-昭和55)

政治学者。群馬県出身。1920年東京帝国大学法学部政治学科卒業。22年に東大法学部に初めて設置された行政学講座の初代担当者であり,日本における現代行政学の創始者である。39年の東大粛学事件(平賀粛学)に際して教授を辞任し,その後は衆議院議員(1942-45),お茶の水女子大学学長(1954-59),国際基督教大学教授(1962-65)などを歴任した。著書は多数にのぼるが,行政学関係の主要な業績としては,《行政組織論》(1930),《英国地方行政の研究》(1949),《行政学講義序論》(1950),《行政学研究論文集》(1965)などがあり,政治学関係の主要な業績としては,《政治学の任務と対象》(1925),《日本における近代政治学発達》(1949),《比較政治機構論》(1950),《政治学原理》(1952)などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android