デジタル大辞泉
「轍魚」の意味・読み・例文・類語
てつ‐ぎょ【×轍魚】
轍にたまった水の中でもがく魚。困窮しているもののたとえ。→轍鮒
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てつ‐ぎょ【轍魚】
〘名〙 (わだちの小さな水たまりの中で苦しみあえいでいる魚の意から)
危急の地にあるもの、困窮がさしせまっていることのたとえ。
轍鮒(てっぷ)。
※
本朝麗藻(1010か)下・
除名之後初復三品〈
藤原有国〉「籠鶴放
レ雲振
二泥翅
一、轍魚得
レ水潤
二枯鱗
一」
※
太平記(14C後)
一六「轍魚
(テツギョ)の泥に吻
(いきづ)き、
窮鳥の懐に入し風情して」 〔
日葡辞書(1603‐04)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報