金頭・鉄頭(読み)かながしら

精選版 日本国語大辞典 「金頭・鉄頭」の意味・読み・例文・類語

かな‐がしら【金頭・鉄頭】

〘名〙
① 金属でできているような固い頭。石頭。
※御伽草子・弁慶物語(室町時代小説集所収)(室町末)「此くゎじゃは、つぶての上手かな。それかしが、しゃうとく、かなかしら、なれはこそ、やふれされ」
② 金属製の頭部
※俳諧・犬子集(1633)一六「よろひつつ着たる甲のかなかしら 山鳥の尾の長きこしざし〈徳元〉」
ホウボウ科の海魚。体長三〇センチメートルに達する。頭は大きく角張り、胸びれは大きく、上部は膜状であるが、下部の三軟条は遊離し、砂泥底中の餌をさがすための感覚器官となっている。体色は腹面、腹びれ、尻びれが白く、そのほかは赤色。第一背びれに深紅色の斑紋がある。ホウボウに似ているが、鱗(うろこ)が大きく、体表がざらざらしている。食用。日本各地の沿岸、とくに中部以南に多く分布する。ホウボウを除くホウボウ科魚類の総称として用いることもある。方頭魚。〔文明本節用集(室町中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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