銀面(読み)ギンメン

デジタル大辞泉 「銀面」の意味・読み・例文・類語

ぎん‐めん【銀面】

馬具の一。唐鞍からくらを置くときに、馬の面を飾る銀めっき用具。額に唐花、額の上には、菖蒲形しょうぶがたを着ける。

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精選版 日本国語大辞典 「銀面」の意味・読み・例文・類語

ぎん‐めん【銀面】

〘名〙 馬具の一種唐鞍をつける時、馬の面を飾る装飾具。銀めっきまたは鏡地で細長く作り、額には唐花、鼻筋には華形の枝、額の上部には菖蒲形(しょうぶがた)をつける。〔名語記(1275)〕

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世界大百科事典(旧版)内の銀面の言及

【皮∥革】より

…真皮層はさらに乳頭層と網様層に区分され,その境はだいたい汗腺や毛根部を結ぶ仮想線とされている。乳頭層の上面は,革となったときの表面となるもので俗に〈ぎんめん(銀面)〉と呼ばれ,革の外観,品質に関係が深く,その凹凸模様は動物固有のものである。網様層は革の物理的強度に関係し,比較的太いコラーゲン繊維が縦横に交差している。…

【馬面】より

…これらには打出しか浮彫で女性裸像が飾られている。日本の古墳時代の馬面は馬形埴輪から知られるかぎり,舌形で西アジアの三角形や台形の馬面と同じ着装法だが,平安時代の唐鞍(からぐら)では銀面と呼ばれる,長手で加飾の多いものである。 戦闘の際,馬頭の保護に重点をおき馬面をいっそう大きくつくったのが,のちに馬面鎧(よろい)とよばれた馬冑(ばちゆう)である。…

※「銀面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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