菖蒲形(読み)ショウブガタ

デジタル大辞泉 「菖蒲形」の意味・読み・例文・類語

しょうぶ‐がた〔シヤウブ‐〕【××蒲形】

ショウブの葉の形に似ていること。特に、刀身についていう。
馬具の名。銀面上部につけて、馬の額に当てるもの。あやめがた。

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精選版 日本国語大辞典 「菖蒲形」の意味・読み・例文・類語

しょうぶ‐がたシャウブ‥【菖蒲形】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 唐鞍(からぐら)に付属する馬具の一つ。唐鞍の際の馬の額にあてる銀面(ぎんめん)の上端の形状菖蒲に似ているところからいう。
    1. [初出の実例]「長官加用昌形尾袋」(出典:貞信公記‐抄・延長二年(924)四月一四日)
  3. 薙刀(なぎなた)の切先(きっさき)を菖蒲の葉のようにそらせたもの。
    1. [初出の実例]「備前長刀のしのぎさがりに菖蒲形(シャウブカタ)なるを脇に挟(さしはさ)み」(出典:太平記(14C後)一五)
  4. 箏の龍尾(りゅうび)の山嶽(さんがく)の部分の形象が菖蒲に似ているものを俗にいう。
    1. [初出の実例]「十三絃を南部の菖蒲形(シャウブガタ)に張って」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉三)

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