鑽火祭(読み)きりびまつり

精選版 日本国語大辞典 「鑽火祭」の意味・読み・例文・類語

きりび‐まつり【鑽火祭】

〘名〙 斎戒沐浴した人が古風な発火具を使って浄火をきりだし、その火で神饌(しんせん)を調理する祭。宮中伊勢神宮ほか、島根県松江市の熊野神社京都平野神社八坂神社などで行なわれる。忌火祭斎火祭

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鑽火祭の言及

【八雲[村]】より

…村域の約6割が林野で,木材やシイタケなどを産するが,松江市に近いため兼業農家が増え,ベッドタウン化も進んでいる。熊野大社で毎年10月15日に行われる鑽火(きりび∥さんか)祭は,新嘗祭の神火をきり出す火鑽臼と火鑽杵を出雲大社に送り出す神事であるが,亀太夫と称する神職が出雲大社側に難癖をつけ押し問答をする珍しいもので,亀太夫神事とも呼ばれる。【清水 康厚】。…

【熊野大社】より

…例祭10月14日。特殊神事に4月13日の御櫛祭,10月15日の鑽火祭(さんかまつり)(きりびまつり,また亀大夫神事ともいう),11月13日の御狩祭など,他にみられぬ神事がある。【鎌田 純一】。…

【八雲[村]】より

…村域の約6割が林野で,木材やシイタケなどを産するが,松江市に近いため兼業農家が増え,ベッドタウン化も進んでいる。熊野大社で毎年10月15日に行われる鑽火(きりび∥さんか)祭は,新嘗祭の神火をきり出す火鑽臼と火鑽杵を出雲大社に送り出す神事であるが,亀太夫と称する神職が出雲大社側に難癖をつけ押し問答をする珍しいもので,亀太夫神事とも呼ばれる。【清水 康厚】。…

※「鑽火祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android