雷鳴陣(かんなりのじん)(読み)かんなりのじん

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

雷鳴陣(かんなりのじん)
かんなりのじん

らいめいの陣ともいう。朝廷臨時の儀式。雷鳴のとき、左右近衛(このえ)の大将以下が弓箭(きゅうせん)をつけ、清涼殿の孫廂(まごびさし)に候し、左右兵衛が紫宸殿(ししんでん)の前庭に陣を巡らす。兵衛の役人各4人は紫宸殿、仁寿殿に、中務(なかつかさ)省の丞(じょう)は内舎人(うちとねり)を率い、弓箭を帯びて春興(しゅんきょう)、安福両殿の東西廂(ひさし)に陣を整え、守護する。近衛将監以下は蓑笠(みのかさ)をつけ、太刀(たち)を懸けながら走り出て庭中にひざまずき整列する。雷の大鳴が三度あると陣をつくり、雷がやめば陣を解く。醍醐(だいご)天皇(在位897~930)のとき、紫宸殿に落雷があったのを始まりとする。

山中 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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