弓箭(読み)キュウセン

デジタル大辞泉 「弓箭」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐せん【弓×箭】

弓と矢。弓矢
弓矢を取る身。武士
「―の面目とよろこび給へば」〈平治・上〉
弓矢で戦うこと。戦い
甲冑かっちうを枕とし、―を業とする本意」〈平家一一

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「弓箭」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐せん【弓箭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 弓と矢。弓矢(きゅうし)
    1. [初出の実例]「弓箭(きうせん)を帯せらむ兵万人」(出典:今昔物語集(1120頃か)五)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐兵車行詩〕
  3. 弓矢を射ること。射芸。
    1. [初出の実例]「号篠山丹三者、弓箭達者也」(出典:吾妻鏡‐文治五年(1189)一一月一七日)
  4. 弓矢を取る身。武士をいう。弓矢取り。弓馬(きゅうば)
    1. [初出の実例]「清盛はこれをみて、家門の繁昌弓箭の面目とよろこび給へば」(出典:平治物語(1220頃か)上)
    2. 「弓箭(キウセン)棟梁としては、威を東南に振ひ給へり」(出典:源平盛衰記(14C前)二八)
  5. 弓矢を取って戦うこと。また、戦い。いくさ。戦争。弓馬。
    1. [初出の実例]「弓箭に携はらん人々は、宗盛卿を大将軍にて」(出典:平家物語(13C前)六)

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