雷が鳴り響く音。雷放電があると放電路上の空気が急激に熱せられるため破裂音を生ずる。これが温度の不均一な大気層を通過してくる間に「ゴロゴロ」と引き延ばされた音になる。音速が毎秒340メートルであることを考えれば、電光と雷鳴のずれから、雷撃点までの距離が推算できる。雷鳴の聞こえる範囲はおよそ10キロメートルである。
[三崎方郎]
『孫野長治著『雲と雷の科学』(1969・日本放送出版協会)』▽『畠山久尚著『雷の科学』(1970・河出書房新社)』▽『竹内利雄著『雷放電現象』(1987・名古屋大学出版会)』▽『饗庭貢著『雷の科学』(1990・コロナ社)』▽『速水敏幸著『謎だらけ・雷の科学――高電圧と放電の初歩の初歩』(1996・講談社)』▽『北川信一郎著『雷と雷雲の科学――雷から身を守るには』(2001・森北出版)』▽『中谷宇吉郎著『雷』(岩波新書)』
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…獣類,主として狐の化身の出入りに用いる。 雷鳴(らいめい)大太鼓を太桴で打って雷の音を表す囃子。〈雨音〉を伴うことが多く,一つの太鼓の表裏を,2人で〈雨音〉と〈雷鳴〉を打ち合わせる。…
…この種の放電を火花放電,スパークとよぶ。自然が起こす火花放電が雷で,このとき放射される光が電光,稲妻,あるいは稲光lightningで,音が雷鳴thunderである。この火花放電は,雨,雪,ひょう等を降らせる対流雲の発電作用によって生じ,その規模はきわめて大きく,放電路の長さは2~20km(代表値5km)で,中和する電荷は3~300C(代表値25C)である。…
※「雷鳴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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