ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「γ線天文台」の意味・わかりやすい解説 γ線天文台ガンマせんてんもんだいGamma Ray Observatory; GRO 1991年4月に NASAがスペースシャトルを用いて打上げたγ線観測衛星をいう。γ線源の地図をつくり,スペクトロスコピーのための2つの観測装置と,高エネルギーγ線源のバースト (短時間だけ急激に放射強度が増大する現象) をとらえて位置確定を行うための2つの装置を載せている。最初の9ヵ月ですでに 200以上のバースト源を発見している。バースト源を特定の可視天体と同定するにはいたっていないが,その分布が全天に一様であることを見出している。著名なアメリカの物理学者 A.H.コンプトンにちなんで,コンプトンγ線天文台と名づけられた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by