μ中間子(読み)ミューちゅうかんし

精選版 日本国語大辞典 「μ中間子」の意味・読み・例文・類語

ミュー‐ちゅうかんし【μ中間子】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「μ中間子」の意味・読み・例文・類語

ミュー‐ちゅうかんし【μ中間子/ミュー中間子】

μ粒子のこと。1937年に宇宙線の中から発見され、当初核力を仲介する中間子一つとみなされた。後に誤りであることがわかり、この名称は現在使われていない。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「μ中間子」の意味・わかりやすい解説

μ中間子
ミューちゅうかんし

μ粒子」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のμ中間子の言及

【素粒子】より

… この中間子を見つける実験が精力的に行われ,1936年から38年にかけてC.D.アンダーソンは宇宙線中に電子の200倍くらいの質量の粒子が存在し,これが10-6秒くらいで崩壊することを見つけた。当初はこの粒子が湯川の予言した中間子と考えられ,μ中間子と名付けられたが,湯川理論から予想される中間子の平均寿命約10-8秒から2桁も違い,また核子との相互作用も弱いなど矛盾する点が明らかにされた。そこでμ中間子とは別にもう1種類の中間子,π中間子の存在を考える二中間子論が坂田昌一,谷川安孝など(1946),少しおくれてR.E.マルシャク,H.A.ベーテ(1947)によって提出された。…

【中間子】より

…π中間子のほかにも,ストレンジネスをもったK中間子,チャームをもったD中間子,ボトムをもったB中間子なども見つかっており,また現在では中間子は単一の粒子ではなく,クォークと反クォークの結合系と考えられている。なお,1936‐38年,C.D.アンダーソンによって,宇宙線中に湯川の予言した中間子と思われる粒子が発見され,当初μ中間子と呼ばれたが,その後この粒子は中間子の仲間でないことが明らかとなり,現在ではμ粒子,あるいはミューオンと呼ばれている。素粒子メソンファクトリー【猪木 慶治】。…

※「μ中間子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android