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「地球シミュレータ」 ちきゅうしみゅれーた Earth Simulator

2件 の用語解説(「地球シミュレータ」の意味・用語解説を検索)

知恵蔵2015の解説

「地球シミュレータ」

2002年3月から海洋研究開発機構地球シミュレータセンター(横浜市)で運用している、世界的レベルのスーパーコンピューター。(1)地球温暖化予測、(2)気候変動予測、(3)水循環変動予測、(4)大気組成変動予測、(5)生態系変動予測、などの地球環境予測を高精度のシミュレーションによって進めている。

(饒村曜 和歌山気象台長 / 宮澤清治 NHK放送用語委員会専門委員 / 2007年)

「地球シミュレータ」

地球環境や地殻の変動予測研究のために設計製作された高並列スーパーコンピューター。8GFLOPS(ギガフロツプス、1GFLOPSでは毎秒10億回の小数点付き演算が可能)の性能を持つ5120台のプロセッサークロスバー(すべてのプロセッサーを結合するネットワークの一種)で結合されたシステムで、ピーク性能は40TFLOPS(テラフロツプス、1TFLOPSでは毎秒1兆回の小数点つき演算が可能)である。2002年3月、海洋研究開発機構(横浜市・地球シミュレータセンター)において稼働を開始し、国際的な共同研究に供されている。地球大気・海洋や地球内部の循環モデルの大規模なシミュレーションを行い、台風や気象予測の精度向上、地球温暖化や地震予測に役立つことが期待されている。地球シミュレータは、完成当時世界最高の速度性能を持っており、その地位を2年半にわたって維持した。時代の最高のハードウエア技術を駆使して最高性能を持つコンピューターを研究開発し利用すること(HPC:high performance computing)は、1960年代のアメリカの軍事研究から始まり、その後も継続して行われてきた。日本では2010年完成をめどに汎用京速計算機の開発が文部科学省プロジェクトとして進行中。京速とは毎秒1京回(10の16乗回)の小数点付き演算を行う速度。経済性を重視する一般的な市場において、スーパーコンピューターへの大きな需要はないが、最高技術レベルを牽引し、先端科学技術の課題をシミュレーションにより解決する意義は大きい。

(星野力 筑波大学名誉教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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