ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アアー」の意味・わかりやすい解説 アアーAah エジプト神話における月神。古代の月神の種々の形態のうちの一つで,ほかにトート,コンス,オシリスも同じく月神とみなされる。狩猟者や農耕民によって,生命を生み出すもの,およびその守護者として崇拝された。大母神アペト Apetの息子とも,またアペトが水神として,原初の深淵から生れた「天空上の水」であるヌト Nutと同一視されるため,ヌトから生れたとも考えられた。イヌの頭やフクロウの顔をもつとされ,また片目が太陽である偉大なタカの左目ともいわれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by