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水神 すいじん water gods

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水神
すいじん
water gods

水の神。河川,湖,池,泉,井戸の中に住む神であり,灌漑用水や堰の守護神であり,水難防止,雨乞いに際して崇拝される神である。水の力を神観念のなかにとらえ,この神を畏怖し,親しみ,また供物を捧げて祈り,懇願してきた。

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デジタル大辞泉の解説

すい‐じん【水神】

水をつかさどる神。飲み水や田の水などを支配する神。水伯。

み‐な‐かみ【水神】

《「な」は「の」の意の格助詞》水をつかさどる神。すいじん。
「―に祈るかひなく涙川うきても人をよそに見るかな」〈後撰・恋一〉

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百科事典マイペディアの解説

水神【すいじん】

水の神。稲作と関係深く田の神と親近性を示し,春は川,秋は山に帰るとも,田の水口にいるともいう。女神や母子神,またヘビ,カエル,魚,河童(かっぱ),【みずち】(角のある竜),竜などの姿をとる。
→関連項目民族スポーツ

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世界大百科事典 第2版の解説

すいじん【水神】

水はあらゆる生命の生成と存続にとって不可欠の存在であるところから,世界各地においてそれ自体が超自然力を保持するものとみなされる例は多く,さらに水(雨,海洋,河川,井戸など)をつかさどる独立の神格が崇拝される例も多い。トロイア人がスカマンドロスSkamandrosの聖なる力を信仰し,牛や馬を供犠として深みに投じたことや,ガンガー(ガンジス川)が清浄力をもつとされ,古代から現代にいたるまで沐浴する者が後を絶たず,遺骨が投棄されることはよく知られている。

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大辞林 第三版の解説

すいじん【水神】

飲料水や水稲耕作に必要な水をつかさどる神。川・井戸・泉などのほとりにまつられる一方、蛇・河童・竜などの姿で表される。水伯。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水神
すいじん

水の神。『日本書紀』には水神として罔象女(みずはのめ)の神名がある。水は日常の生活に欠くことのできないことはいうまでもないが、日本では農業とくに水田稲作のために水神に対する信仰が重んぜられている。水神は水のある場所によって川の神、泉の神、滝の神、池の神、井戸神などの名で信仰されている。土地によって期日は異なるが、それぞれ祭祀(さいし)が行われている。稲作に関してもっともたいせつな田の神は、日の神と水の神との間に生まれたと田植唄(うた)に歌われている。
 全国各地で共同の水源を利用している家々では水神講をつくって、講員が順に講元を務めて水神を祀(まつ)っている。岡山県では七夕(たなばた)に水神を祀り井戸替えをする所が多く、正月若水をくみに行くときに水神に供え物をする。熊本県下では春秋の彼岸(ひがん)に川祭りを行っており、水神はナスが好きといわれて、これを供え物としている。水の神については多くの伝説・昔話がある。水神は女神で水底で機(はた)を織っているという機織淵(はたおりぶち)などの伝説がある。民間伝承では水神を蛇体と伝えている例が多く、そのほかウナギ、タニシなどを水の主(ぬし)としている所もある。河童(かっぱ)は水神の零落した姿といわれており、九州では川祭りをするとき河童を水神として祀っている所がある。[大藤時彦]

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世界大百科事典内の水神の言及

【雨乞い】より

…マレー半島やスマトラ島,ジャワ島の一部では,猫を水につけると雨が降ると伝えられている。 日本の雨乞いには,鉦や太鼓をうちならし,念仏踊などをして,ひでりをもたらした邪霊を追い散らす雨乞踊のほかに,千焚き,千駄焚きといって,山上に薪をたくさん積み上げ,火を焚いて騒いだり,水神が住むと伝える池や泉の水をもらいうけ,これを氏神や水源地にまいたりする型がある。また百升洗いといって,升をたくさんあつめて,これを水神が住む池で洗ったりすることもある。…

【井戸】より

…古代の井戸には,霊的な存在がおり,聖なる水が管理されているという信仰が強かった。井戸には井(戸)神,水神の信仰が伴って,民俗信仰を形成している。記紀では,水神を,罔象女(みつはのめ)と記し,井神は〈御井の神〉または〈木の俣(また)の神〉などともいって,別個の神格としている。…

【川】より

…ガンガーは彼の額から7筋に分かれて地上に流れ落ち,その一つがガンガー川になったのだという。洪水神話【吉田 敦彦】
【日本における川の支配と民俗】
 古代社会では,川は律令制的な公私共利の公水として用益されたが,反面〈禁河〉に代表されるような王権による漁労(狩取川漁),交通,用水などの独占利用も行われた。後者の系譜をうけて,中世の権門寺社による荘園制的な河川支配が成立した。…

【川浸り】より

…中国地方ではぼた餅を膝などに塗りつけると川で転ばぬといい,関東ではこの日の早朝,子どもが川にしりをつけると河童にさらわれないと伝えており,水難を防ごうとする意識がうかがわれる。餅やだんごのほか,小豆,粥,ナス漬などを食べる土地もあるが,本来これらは水神への供物であったと考えられる。ちょうど半年おいた6月1日の行事(氷の朔日)に類似する点が多く,水神との関係が強調されるが,農業暦の上でさほど重要な時期ではないことから,正月を迎えるに先だち,川で水垢離(みずごり)をとったことに由来するという説もある。…

【川開き】より

…納涼開始を祝うとともに,水難者の供養や水難事故防止を願っての水神祭をも兼ねた行事。7月中旬から8月上旬にかけて各地の河川で行われる。…

【山水】より

…唐末に風景という用語もあるが,それは風と光とを意味し,中国人は自然をそこまで非実体化し抽象化することはなかった。《山海経(せんがいきよう)》は山々に神々が住むことをいうが,竜身,蛇身,魚身の神々も多く,山神であると同時に水神でもあろう。神話的世界の神としては洪水神が最も古いが,夏系の鯀(こん)や禹が魚身から熊に変じて治水を行ったとか,竜身の共工という洪水神をもつ羌(きよう)族は嵩(すう)岳を祖神とするといったように山神・水神は対をなしているようで,苗系の女媧(じよか)・伏羲(ふくぎ)の説話のように破壊と復活を意味し,山水は神と帝,聖と俗といった観念でとらえられていたかもしれない。…

【滝】より

…また《三代実録》貞観2年(860)閏10月17日の条には,伊予国の従五位上の滝神に,従四位下を授けたとある。とくに水の落下地点である滝壺は,滝の神または水神の棲み家であり,聖視されている。滝壺近くに,よく不動や弁天が祀られているのは,滝の神格の具体的な表示である。…

【梵鐘】より

…これは常陸府中(茨城県石岡市)の寺に男鐘と女鐘があり,熊坂長範が女鐘を三叉沖に投げ込み,そのため男鐘を慕って泣くのだと伝えている。 これらはそれぞれ水にまつわって鐘の霊異と関連し,水神の祭事場を暗示する伝説といえる。また雨乞いの際,池沼に鐘を投ずることは,各地で実際に行われていた。…

【水】より

…このように考えると,水は文明の発生,発展のみならず伝播のうえでも,見逃すことのできない大きな役割を果たしてきたといわねばならない。【山田 達夫】
[水と宗教]
 水には古来,聖なる力が備わっていると考えられ,そこから水神信仰と祓浄信仰が生じた。前者の水神は,シリアのアスタルテ,バビロニアのイシュタル,ペルシアのアナーヒター,そして日本の罔象女神(みつはのめのかみ)などにみられるように女神の姿をとることが多く,生産と豊熟の源泉とみなされ,主として農耕・灌漑の守護神として崇拝された。…

【タニシ(田螺)】より

…すなわち水界から送られた小童が幸運をもたらすという日本に多い霊験譚(たん)のモティーフに属する。また,これを水神の姿として雨乞いをしたり,火災を防いだ奇瑞ありとしてタニシを食用にしない土地もあった。一説には不動尊を守護したとして眼疾を祈ると霊験があるともいい,多くの水についての信仰が複合しているらしい。…

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