あいや(読み)アイヤ

デジタル大辞泉 「あいや」の意味・読み・例文・類語

あ‐いや

[感]
人を呼び止めたり、軽く制したりする語。あ、ちょっと。「あいや、しばらくお待ちくだされ」
否定の意や不本意ながらも承知する意を表す。
「―、さうではないは」〈狂言記柿売

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「あいや」の意味・読み・例文・類語

あ‐いや

  1. 〘 感動詞 〙
  2. 相手動作をおさえて、否定の意を表わす時のことば。
    1. [初出の実例]「『ふん、して、供をせまいといふ事か』『あいや、まいりまする』」(出典:狂言記・富士松(1660))
  3. 人を呼びとめたり、軽くおさえて制したりする時のことば。
    1. [初出の実例]「あいや、忠彌殿」(出典:歌舞伎・樟紀流花見幕張(慶安太平記)(1870)大詰)

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